=================「河北新報」より引用 ここから====================
宮城県教委が宮城県内の公立高校1~2年生を対象にした学力状況調査結果をまとめた。
それによると、スマホや携帯を平日1時間以上使用すると学力が低下する結果が出たそうだ。
平日のスマホの使用時間と学力調査の結果を踏まえて、「平日のスマホ使用時間」と「各教科の平均正答率」の関係を調べた。
「30分以上1時間未満」の使用 平均正答率は、国語63.1% 数学55.3% 英語57.6%
「5時間以上」仕様 平均正答率は、国語47.3% 数学24.1% 英語35.9%
スマホ等の使用時間が長くなるほど正答率が低下することが分かった。
スマホで何をするかを併せて調査すると、一番多いのが「ゲームやインターネット」38.4%で最多。
================引用ここまで======================================
以上の調査は宮城県の高校生の結果ですが、この結果はどこでも同じだと思います。
当塾には成績的に上から下までいろいろなレベルの生徒がいますが、ほぼ全員がスマホを持っています。
成績上位層はスマホを塾に持って来ていても家庭との連絡にしか使わない。
しかし成績的に下位層になるほど授業中でもスマホの電源を入れていてしょっちゅう気にしています。
成績下位の生徒は、休み時間も、家庭でもずっとスマホを触っているようです。
対戦型のゲームがあって、ネット回線を通して遠隔地の人とゲームで対戦ができるのです。
そういう対戦型のゲームをしたり、学校の友達とLINEをしているのです。
対戦型ゲームは何時間もできるようで、ついついやってしまいます。
遠隔地に同様な傾向の対戦相手の友達ができると毎晩でも相手をひっかえとっかえてやってしまうそうです。
そうなると昼夜逆転するので朝起きられない。
保護者は仕事に行ってしまって家には誰もいない。
学校を休む。
それが常態化して不登校になるというケースが少なくないようです。
毎日ゲームをしているか、寝ているか、飯を食ってるかですから、勉強する時間などありません。
勉強に割く時間がもったいないと思ってくるようです。
こうなると「ゲーム中毒」です。
「アル中」「ニコチン中毒」からなかなか抜けられないように、「ゲーム中毒」からも抜けられないようです。
対策としては、まず予防として、スマホを小中学生の頃に与えないことでしょう。
与えてしまったら、一日の使用時間をきっちり守らせる。学校へは持って行かせない。
定期試験前と試験中は保護者がスマホを預かるなどを厳しく徹底しないとなし崩し的にダラダラ長時間使うようになります。
ネットを介した対戦型のゲームをさせないことも必要かもしれません。
対戦型のゲームの相手方が年長者で仕事や勉強をろくにせずにゲームに入り浸っている人物の場合が少なくなく、
そういった相手から「ゲーム至上主義」の価値観が伝播する可能性があるからです。
ゲームはアルコールと同じようです。うまく使うと有用ですが、それに溺れると身を持ち崩します。
気をつけましょう。