作家の百田尚樹氏が書いたとされる「日本国紀」がよく売れているみたいです。
「当代一のストーリーテラーが、平成最後の年に送り出す、日本通史の決定版!」と 出版社が宣伝しています。
しかし、発売後、内容に誤った記述や前後矛盾があり、更には「日本国紀」の大部分をウィキペディアや新聞記事、 他の人の著作からコピペしたと、たくさんの人たちからの指摘も出てきています。
百田氏の「日本国紀」は、厳密な歴史的事実を扱った教科書ないしは学術書としての「歴史書」ではありません。
これは百田氏の日本の歴史に対する「思い」をつづった「随筆」「小説」に類するものです。
したがって、歴史の勉強に百田氏の「日本国紀」を使用するのは適切ではありません。
学校で習う歴史=歴史学会の通説とは異なる独自の見解をコピペの間に挟んでおり、百田説では歴史の問題を解けず、 入試で合格できません。
歴史の勉強には、きちんとした学者が書いた、歴史学会の通説が書かれている参考書なり歴史書を使用されるようご忠告します。