AIはどんどん賢くなっている。
「AI」というのをご存じでしょう。
「人工知能」と訳されています。いわば知能を持ったコンピュータという意味です。
知能を持っていると言ってもコンピュータには変わりがないので、
「計算する」とか「推論する」、あるいは「検索する」などの能力を身につけるには人間の力が必要です。
人間が教え込まなくては能力を身につけられません。
「人工知能」が人間の力を借りずに、人工知能自らが新たな能力を身につけたり性能を上げるようになった到達点をシンギュラリティ―と言います。
そうなるとAIが人間の力を借りずにどんどん進化していって、人間の能力を超えて、人間を支配するようになるのではないかと考える人もいるようですが、それはSFの世界で、そのようにはならないでしょう。
ところで、AIは1956年にアメリカで「ロジック・セオリスト」という名前のプログラムとして世界で初めて現れました。
自動的に数学の定理を証明するプログラムです。
そのご、迷路やパズルを解けたり、チェスができたりと言った人工知能が開発されました。
続いて人間と簡単な対話ができる人工知能が開発されました。
引き続き世界中で研究開発が進み、2011年にIBM社が「ワトソン」という名の人工知能を開発し、アメリカの人気クイズ番組でチャンピオン二人を破りニュースになりました。
「ワトソン」は、東大に導入され白血病の診断を支援するなど活躍していますし、みずほ銀行のコールセンターに導入され人間に代わって活躍しています。
日本では2011年から「東大に合格するロボット」の人工知能を開発するプロジェクトが始まりました。
そのロボットは、「東ロボ君」と呼ばれています。
「東ロボ君」は2013年に代ゼミの「全国センター模試」を受験しました
。5教科7科目900点満点で、387点。全国平均459.5点を大きく下回り、偏差値45。
3年後、2016年に進研模試の「総合学力マーク模試」を受験し、リベンジを果たしました。
5教科8科目950点満点で、525点。全国平均437.8点を上回り偏差値57.1。
偏差値57.1のレベルだと、首都圏ならMARCHと呼ばれる大学群、すなわち明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西圏なら「関関同立」と呼ばれる難関私立大学の一部を含む私立大学に合格できる水準です。
兵庫第4学区の公立高校なら、姫路南高校以上にいないととれない偏差値だろうと思います。
更に国公立大学の2次試験に備えて、記述式の模試に挑戦。
駿台予備学校の「東大入試実践模試」の世界史と代ゼミの「東大入試プレ」の数学を受験。
世界史の方は21点満点中9点をゲット。受験生平均4.3を大きく上回りました。偏差値61.8。
数学は6問出題中4問に完答し偏差値は76.2.全受験生のトップ1%に入りました。
この模試の結果が意味していることは、世界中の企業が開発にしのぎを削っているAIが、
日本ではMARCHや関関同立など難関校に合格圏内に入る実力を身につけてきたことです。
携帯電話やインターネットがあっという間に私たちの日常生活に浸透しなくてはならないものになったように、
AIも現在私たちの生活にものすごい勢いで浸透しつつあります。
現にみずほ銀行やジャパンネット銀行などでは、人間に代わってAIが業務をこなしています。
今後ますますAIが人間に代わって業務をこなすようになるでしょう。
AIが労働力として私たち人間のライバルになる可能性が高いのです。
そのライバルは関関同立やMARCHと言った難関私立大学に合格できる実力を持っているのです。
関関同立やMARCHに合格できない人間の高校生は沢山いるでしょう。
コンピュータの性能が年々上がっているようにAIの性能も上がっていくでしょう。
関関同立やMARCHに合格できない高校生や将来そのレベルに到達できないであろう中学生や小学生はAIにどのように対抗していけばいいのでしょうか。